2/3 有機農業研修

農業学校の後期、ローテーションでまわる3つの農家さんのうち、最後のお宅に
おじゃまする。その初日でした。訪れるのは、前期授業で来た真夏以来。
夏のイメージが強かった畑がすっかり冬仕様になっていて、
なんだかタイムスリップしてしまったかのような錯覚に陥る。

もうもうと煙があがっている場所にいくと、ドラムカンで炭焼きをしていた。
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朝9:00ごろ火をつけると、15:00には焼き終えるそうだが、
時には夜になってしまうこともあると言っていた。
「エントツを高くすると、早く終わることをようやく知った」という先生。
今年のエントツは・・・長い。

木はサクラ、ウメ、クワなどなんでも。それらは燃料に。
ほかに竹も燃やすが、竹は燃料にならないので、水質浄化と微生物を増やす目的で
田んぼにまくそう。
エントツのすぐ上あたりの煙が、白→透明→青→透明(熱気のみ)に
変わるのをチェックし、最後は土をかけて酸素を遮断。
その後3〜4日は放置しておかないと、一見火が消えたかにみえた炭が
突然燃え出すこともあるそうだ。

その後、初日ということで、ぐるりと畑を案内してもらうことに。

最初は菜の花ばたけから。ここでは早陽1号という品種を
育てていた。今年の暖冬で本来なら11月にタネをまけば
2月ごろまで収穫できるということらしいけど、1月にはかなり花が
開いてきてしまっていたらしい。まだツボミの部分をそのばでつんで
かじらせてもらった。クセがなく甘くておいしい!

その後、ふと、あたりに生える雑草の話になる。
スギナ(ツクシ)は、酸性で肥料に少ない、まだ肥えてない場所に生えるらしい。
雑草はどんな土にどんな種類の草が生えるか決まっていて、
草からその土地の様子がわかるとのこと。

次にムギの畑に。
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タネは11月にまいたということ。
やはり暖冬で成長が早い。よくムギふみをして、成長を遅らせるといいそう。
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↑フミフミします。

昨年はムギの当たり年で、昨年ムギを植えた場所にダイコンを
植えたら、ぜんぜんダメだったそう。それでなくてもムギは肥料をかなり食うそうで
ここの農家の方は、ムギを植えた場所は、それで一度「リセット」と
考え、逆にその次は何を植えてもいい、というルールにしているそうだ。

収穫前のゴボウ。
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葉はひからびで地面にへばりついている。
この下にゴボウがあるなんて、想像もつかないし、
こういうふうにゴボウがあることを知らなかった。(知れてよかった)
掘るのは手作業といっていたけれど、たいへんだろうなー。(やってみたい・・)


ひととおり農園をまわったらお昼に。
そこで、こちらではどうしてビニールハウスをたてないか、という質問が
生徒さんからあった。農家の方いわく「景観をそこねる」というのと、
「できるだけゴミをだしたくない」という理由からだそう。
農業を考える上で「景観」を大事にするひとは、いまの世の中なかなか
いないと思う。だけど、実はかなり重要な点だ。日本人が一番わすれがちな
ポイント。トマトなんかはハウスがあったほうがいいにもかかわらず、
先生はもたない。「本当にダメな年もある」と言いながら、もたない。
潔くて、かっこいいなと思った。
今年は浜名農園というタネやさんから「露地ゆたか」という
露地に強い品種を買ったそう。わたしも育ててみたいな、と興味がわいた。

昼食後はジャガイモのタネいもを干す。
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1カ月ぐらい干して、緑色に変化させると、
植えてから腐りにくく、芽がそろって出やすいそうだ。
植えるのは3月に入ってから。この時、ジャガイモは25℃になると成長が
とまってしまう、ということを聞いた。なんでだろう。おもしろい。

その後、冬の仕事のひとつ、タネまき。
まず苗箱に浅く堆肥をふるったものを敷く。ここの先生の堆肥は、
鶏フンを少し入れるぐらいで、ほとんどチッソ、リン、カリなどははないそう。
また、野外につんでおくだけの堆肥は、1、2回の雨でほとんど肥料分が
ぬけてしまうと言っていた。(厳密にやるなら、上に屋根をつくり、
下にコンクリを打てば、肥料が逃げないらしい。)
それでも、野菜は育つ!と力づよくいっていた先生。
むしろチッソを与えて太らせた野菜にはアブラムシがつきやすいと言っていた。
人によって、やりかたは本当にそれぞれみたいだ。


チンゲンサイ(青帝チンゲンサイ)、キャベツ(マルシェ)、ブロッコリー(ハイツ)をまいた。苗箱に10ぐらいうっすら溝をつけ、1cm間隔でまいたらモミガラくん炭
(もみがらの炭)をまく。土でもいいが、モミガラくん炭のほうが
のせすぎをふせげるし、消毒にもなるそうだ。ジョウロでやさしくタップリ水やり。
晴れた日は1日2回は水が必要。

次は1週間前に焼いたという炭をカマから出し、新たに竹を入れる作業。
私はひとり炭出し係り。ネックウォーマーをマスクがわりにし、
灰にまみれて戦う。その後、竹をノコギリでひたすら切ることもした。
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↑焼き上がった炭。
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↑全部出すと、こうなる。下には空気が入りやすいように
底上げの鉄の棒が入っていた。

区切りがついた後は、裏山の竹やぶに入って、竹を切る作業と、落ち葉を
集める作業。竹は炭に、落ち葉は土づくりに使います。
竹やぶはかなりの斜面で登るのに一苦労。フシが黒くなった古い竹をえらび、
こみいった部分をまびくように切って行きます。
のこぎりで切ったあとは、下の部分をもって斜面をかけ降りる。
すると竹の頭が上になったまま倒れるワケですが・・むずかしすぎ。
というか、竹重くてなかなか持ち上がらなかった・・。
下敷きになる恐怖と戦いながらも、なんとかがんばりました。
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そのご、しょいかごをせおって落ち葉あつめののち、終了!
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竹やぶの作業は一番楽しかったけれど、一番大変だった。
ともかく充実した一日が終わった。(そして翌日筋肉痛になった・・)
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by shiroshikaku | 2007-02-05 14:48 | 生活